読書

サリンジャー他界。

ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)作者: J.D.サリンジャー,野崎孝出版社/メーカー: 白水社発売日: 1984/05/20メディア: 新書購入: 48人 クリック: 410回この商品を含むブログ (364件) を見る http://www.47news.jp/CN/201001/CN2010012901000015.html91…

 野村の流儀

たとえば、デートなんかで女の子の買い物に付き合うのが苦手だった。 両手に二つ商品を掲げて、 「どっちがいい?」 なんて笑顔で聴かれては、いつも答えに窮していた。 「なんとなくこっち」というのはあるけど そんなてきとーでも悪いし、優柔不断なところ…

現代思想は何の役に立つ?『ニッポンの思想』

ニッポンの思想 (講談社現代新書) [ 佐々木 敦 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 新書 > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 864円えっと…本の感想を、読み終わった時に書こうと思っても 読んでいる最中の高まりはとうに失せてしまって 興味…

昔は憧れだったマスコミ/『2011年、新聞テレビ消滅』

2011年 新聞・テレビ消滅 (文春新書)作者: 佐々木俊尚出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2009/07/20メディア: 新書購入: 16人 クリック: 462回この商品を含むブログ (146件) を見るたまにはメディア論をということで、 辛辣なるテレビ・新聞の構造批判の本書…

『サッカーという名の戦争』平田竹男

サッカー日本代表のマッチメイクを担当する日本サッカー協会の理事にして、ブラジルや中東でエネルギー政策を担当した元経済産業省の敏腕調停士でもあった著者が語る、代表戦交渉の知られざる舞台裏。 たいていサッカー関連の著書というのは、熱中して読める…

脱「ひとり勝ち」文明論

電気自動車「エリーカ」の開発者が灯す未来への希望、日本発の可能性。 誰もがうすうす感じている、21世紀型のドラスティックなイノベーションの必要性を この本は”めいっぱいの希望”とともに提起してくれている。 著者は「太陽電池」や「電気自動車」を普及…

読まれることを待ってる本たち…

世間ではショッピングすることはストレス解消の一助らしいけど、 僕にとって、本を買うことはやはり同じ効用があるのかもしれない。 ピンと来たらクリック一つで決済できる今の時代。 届けられても読めない本が机に山積みです! そんな梅雨の休日。部屋にこ…

1Q84、読了しました

世間では2週間で100万部突破のエラい騒ぎになってるが どれだけブームになろうとも、世の春樹ファンはそんなことどこ吹く風。 淡々と自分の世界に入り込みつつ、作品を楽しんでいることでしょう。。 いや、相当、面白かったです。 読み進めていく途中で、こ…

『新しい資本主義』原丈二

かつてホリエモンや村上ファンドが発言力を増し、 「会社は株主のもの」などといかにも正論な論理を振りかざしてきた時、 どうにも違和感を覚えたものだった。 当時「M&A」という言葉も流行り、ファンドがマネーゲームを仕掛けてきた時流もあって、反論をみ…

『奇跡のリンゴ』

奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録作者: 石川拓治,NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」制作班出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2008/07メディア: 単行本購入: 32人 クリック: 361回この商品を含むブログ (225件) を見るNHK『プロフェ…

自分の才能?

最近、落ち込む事態が多くて、目標を見失いがち。ちょっと気分を変えるためにも自己啓発本を読んでみました。カツマ氏もオススメのこちら。さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす作者: マーカスバッキンガム,ドナルド・O.クリフ…

『動的平衡』@福岡伸一

動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか作者: 福岡伸一出版社/メーカー: 木楽舎発売日: 2009/02/17メディア: 単行本購入: 28人 クリック: 282回この商品を含むブログ (162件) を見る『生物と無生物のあいだ』の著者、福岡伸一の初の単行本で、ソトコトでの連載に…

『断る力』 勝間和代

断る力 (文春新書)作者: 勝間和代出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2009/02/19メディア: 新書購入: 8人 クリック: 309回この商品を含むブログ (270件) を見る三省堂(神保町)の入口付近に平積みにされていました。 新書でありながら、真っ赤な装丁に印象的…

『強欲資本主義 ウォール街の自爆』神谷秀樹

強欲資本主義 ウォール街の自爆 (文春新書)作者: 神谷秀樹出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2008/10/17メディア: 新書購入: 4人 クリック: 58回この商品を含むブログ (61件) を見る長年NYに住み、ゴールドマンサックスでも仕事をしてきた投資銀行家の著者が…

オバマ演説集

奥付を見ると8刷。売れてるらしい。 地方の書店では注文に対して、入荷が間に合ってないほどだ。 オバマさんの演説集が英文・対訳付きでCDで聴ける。 これがまた、聴いてるだけでテンションが上がるのだ! (英語は分からないけど)買っている皆さんはやはり…

『最後の冒険家』石川直樹

熱気球で太平洋を横断しようとした、ある冒険家の物語…などと片付けられるほどこの本は単純な冒険鐔ではない。 著者の石川直樹は熱気球冒険家の神田道夫のパートナーとして、太平洋横断に挑戦する。 だがその気球は、貯水タンクを改造したゴンドラに手縫いの…

『のうだま』で脱・三日坊主

「人間はあきっぽくできている」って知ってました? 人間は生きていく中で1度見たものは「当たり前」として認識できるように「馴化」するようにできているんですって。だから三日坊主は当然。でも、その作用を認識して、逆手にとって、「習慣化」させてしま…

『ゴールデンスランバー』伊坂幸太郎

伊坂幸太郎の作品は現代作家の中では割と多く読んでいる方なのだけど、その中でも今作は面白い!と人に間違いなくオススメできる快作ではないかと思う。まぁだからこそ「本屋大賞」を受賞しているのだろうけど。 「ゴールデンスランバー」とはビートルズの「…

『日本の「安心」はなぜ消えたのか』

『日本の安心はなぜ消えたのか』が面白い。「心がけでは何も変わらない!」「社会心理学から見た現代日本の問題点」と称してアンチ精神論を掲げ、 日本企業の不祥事やいじめはなぜ起こるかなど 日本人の集団心理を実験によって明らかにしている。 なるほどと…

『悼む人』(天童荒太)

映画「おくりびと」を観てから、「死」についてななんとなく気になっている。 葬式という儀式についてもそうだけれど、現代の死の扱いについても ひっかかったりしていて。 というのも現代ほど「死」が曖昧な時代もないんじゃないだろうか。 イスラエルで空…

『情報革命バブルの崩壊』

急成長を遂げるインターネット業界の知られざる暗部を業界内部の立場から暴露し、将来のビジネスモデルとしてのバブル崩壊に警鐘を鳴らす著作。 ネットがいかに金余りの社会からお金を集めて「時価総額経営」という博打経営を打っていたかを明らかにし、金融…

軽くなる生き方 松浦弥太郎

cow book経営者であり、『暮しの手帖』現編集長でもある松浦弥太郎氏の著作。テーマは人生の荷物を棚卸しして必要なモノだけ持って行こう、というシンプルに軽やかに生きる人生術(のようなもの)。 正直、この本を読むまで松浦氏のことをすごく戦略家でイン…

 『幻影の書』ポール・オースター

いや〜読みっぱなしになっていた読書記録を一気にアップ!そういえば今日書店で、 「ノートにまとめなさい」系列の類書、「読んだ本は一冊のノートに」という読書術の本が出ていた。2匹目のドジョウっているんだな〜 さて。 帯には「アメリカでもオースター…

『日本語が亡びるとき』水村美苗

本書を梅田望夫や小飼氏といったいわゆるアルファブロガーが紹介し、amazonで在庫切れとなるほどのきっかけを作った。 http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20081107 http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51136258.htmlさらに、その後仲俣暁生氏が自身…

 宿屋めぐり

宿屋めぐり作者: 町田康出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/08/07メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 58回この商品を含むブログ (121件) を見る 果たして主人公に同情できるのか主の命令を受け、大権現へ刀を奉納することになった主人公、彦名。彼はひょ…

『決壊』平野啓一郎

全体の感想として……作家生活10年目を向かえる平野啓一郎の渾身の長編が今作『決壊』である。現代社会の主要な問題、ネット社会、無差別テロ、鬱、介護、引き蘢り、中学生の殺人など様々な要素を内包し、発売のタイミングから「秋葉原無差別殺人」を予見した…

 「仕事道楽」

仕事道楽―スタジオジブリの現場 (岩波新書)作者: 鈴木敏夫出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2008/07/18メディア: 新書購入: 12人 クリック: 98回この商品を含むブログ (118件) を見る言わずと知れたジブリのプロデューサー、鈴木敏夫氏の仕事に関する著作。…

『お金は銀行に預けるな』 勝間和代

遅ればせながら、話題になった投資術に関する新書を読んだ。 ある証券会社の資料請求に無料で同封されていたのだ。さすがに精緻に構成されている。序盤ではいかに金融リテラシーが必要かということが多くの資料を根拠に述べられている。読者は読み進めるうち…

 東京島は漂流物語ではない

 アメリカの貧困を知る

ここ日本でも格差社会は徐々に重い課題として、社会に認識されつつある。それは小泉時代の民営化に端を発すると言われている。富めるものはますます富み、貧しいものはますます貧しくなる。この日本のバブル後からの不況脱出には、アメリカの好景気というも…