2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

 『明日の広告』佐藤尚之

コミュニケーション・デザインをメインに広告業界で働く著者による、まさに現在の広告論。彼はネット黎明期からいち早く自らのページを立ち上げ(「さとなお」)、ネットの効力を十分に承知しており、その分発言にも説得力が増す。なによりも、まずは世の中…

 『フリーペーパーの衝撃 』(稲垣太郎)

そもそもフリーペーパーなんてそれほど好きなわけではない。 たとえばばっちりターゲットに入っている『R25』よりも面白い雑誌なんていくらでもあるし、フリペだけ読んでよしとする同世代の男が(いるのだとすれば)おいおいちょっとまて、といいたくもなる…

 TabTalk #1 フクヘン 鈴木芳雄

Tokyo Art Beat を運営するTAB主催「TAB Talk」が開催され、その初回はフクヘンブログでおなじみのBRUTUS副編集長、鈴木氏。 フクヘン。- 雑誌ブルータス副編集長、鈴木芳雄のブログBRUTUSではアート特集はほぼこの方が担当していると考えて間違いないのだけ…

 わたしたち消費

『カーニヴァル化する社会』でおなじみの社会学者、鈴木謙介の著作。自身のカーニヴァル理論を援用して独自のマーケティグ論に昇華させている。電通消費者研究センターとの共著。 まず目がいくのは、この消費者研究センターなる存在だろう。常に若者の側につ…

 『脳と日本人』

松岡正剛と茂木健一郎の二人が、日本や世界、知識、普遍性、国家、宗教と広範な話題についてみっちり語り合った対話集。とにかく知識と洞察の深い二人だけに、時間も場所も自由気ままに話題が飛翔する。まず、その感覚が気持ちよい。二人は現代日本のあり方…

 UBS展 「アートは心のためにある」

MORI ART MUSEUM [アートは心のためにある]森美術館で始まったばかりのUBSアートコレクションを観てきました。 展示会場内にソファやパソコンが配されていて、まるでUBS社内にいるような(おそらく)イメージで作品を見ることが出来ます。基本は現代アート。…

出版の可能性?

なんて大げさなタイトルをつけてしまったのだけど、最近応援したくなるような出版社にネット上で出会いました。株式会社ミシマ社 | TOP | 原点回帰の出版社、おもしろ、楽しく!ここを知った経緯は、ネットをたどっていって山田ズーニーさんの「大人の進路教…

『有頂天家族』森見登美彦

最近、『夜は短し、歩けよ乙女』に続き、ようやく森見最新作を読みました。そうしたらこれが、『夜は〜』を超える深さと面白みがあって、多いに感銘を受けたんです。前作のノリとテンションを期待して読み始めたもので、最初は少々とまどいました。どちらか…

「EARTH」

「earth」を観た。目の前で繰り広げられる奇跡的な映像にうっとりしながら、いろいろと考えさせられる映画だった。 これはたしかに奇跡の映像、究極のドキュメンタリーなのかもしれない。渡り鳥のエベレスト越えに目を見張り、豹がカモシカを狩る瞬間に息を…