「発注者」として
これまでずっと違和感を感じながら、どういうスタンスでのぞめばよいのだろうと考えていることがあった。それが「発注者」としての仕事の領分はどこにあるか、と言うこと。
入社当時は、自分で手を動かしてガイド作りがやりたかったので、「外注」との境界がびしっと決まっていて、実作業はプロダクションへという文化に違和感があった。ただ、そうはいっても実際に一緒になって作業をやっていてもそれはそれで確信を外しているというか、そんな自己満足のために作業やってもしょうがないし、しかも効率が悪いし…という葛藤もあったりで、やるべきことへの手応えがなかなかつかめないできた。
それが今になって解決したわけではないのだけど、ちょっとヒントになる言葉があった。
『編集進化論』という本の一節に
発注者は自らの持つ職能の限りを尽くして発注内容を説明し、受注者は同様に、それを職能の限りを尽くして理解し具現化する。
という言葉があった。
つまり、出来上がりのイメージがあることはもちろんだけど、それをちゃんと「言葉」に置き換えて、相手が理解できるように説明すること。そこに全精力をつぎ込むこと。もちろん、誰に発注するか、という前段階のことも含めて。
さらに、こんな苦言も…