物欲消滅

ゴーヤを飼ってます。
種から育てようと、1ヶ月前に植えたところ、
紆余曲折を経て、ようやく芽が出てきました。


それにしても、ちまたでは農業やベランダ菜園がブームらしい。


なんで?って感じでもあるのだけど。


そんな折り、日経ビジネスで『物欲消滅』という特集があった。


なんでもモノやサービスを買おうとする意欲が以前と比べて減ったと答えた人は
全体の40%に上るらしい。


その背景には、環境意識の高まりによる大量消費の反省、デジタル化によるダウンロード
モノを持つコスト(特に本なんてその最たる例だ…)などなど。


そして、別の紙面によると
不況や給与の減退、格差の露見化で
おカネを使った豊かさ=幸せ、ではない
という価値観が広く浸透しているということが
大きい、らしい。


たしかに、経済的にクルマを持てる可能性がないのだから
欲しいと言う欲求も、湧いてこないだろうと思う。


若者の旅行離れが叫ばれて久しいが、
そんな中「パワースポット」「おこもり」「環境にやさしい」「工場見学」
などをテーマにした旅は人気があるらしい。

精神性や学びへの強い欲求。


つまり消費欲求は強くなくても、
お金はどこかで使っているわけで。


農業もベランディングも、バブルな消費と対極。


若者、内面に向かってばかりで、消費欲はない、としても
自分が価値を置いたものには惜しみなくお金が使える、
そんな世代かもしれなくて、
それは上の世代からすると、理解しがたいところがあるのかもしれない。


**

くるりの『魂のゆくえ』聴きました。


どうしてこんなにど真ん中をやれて、
しかもいつも新しい感動を呼び起こせるんだろうと不思議になる。
ある種の潔さが、直球で届くのかもしれない。


そして、くるりの音を聴いていると旅に出たくなる。
それも、飛行機じゃなくて、列車、ローカル線なんかに乗った旅に。

魂のゆくえ

魂のゆくえ