地方活性化と中田英寿

中田と地域活性。
一見すると何の関係もないような二つのワード。だが、今彼が始めようとしている「TAKE ACTION F.C.」こそ、日本を地方から元気にさせ、地元・元プロ選手・世界中の子供たち、全てが喜べる仕組み作りのスタートなのだ。



昨年6月。
中田はチャリティーと名乗らない(なぜならチャリティではないから)フレンドリーマッチを行った。引退した選手を観に、代表並み6万以上の観客が詰めかけた。だがそれは、彼にとっては単なる一歩目でしかなかった。


中田が立ち上げた財団のプロジェクト(LIFE AFTER FOOTBALL)は、地方へ引退した選手を送り込み、地元チームと試合・交流ができる機会をサポートする。サッカーの催しをやりたい人(地方自治体)と教えたい人(元プロ)を繋ぐハブの役割を行うわけだ。さらに、試合を通じて得た収入は、世界の貧しい子供へボールを買う資金となる。


なぜ財団なのかというと、ちゃんと報酬が発生し、元プロ選手はもちろん、中田自身も給料をもらう。ここが重要なところで、組織としてのサスティナビリティを考えているからゆえの、報酬。これがないと、続かない。結局、中田の善意だけでやっていては、彼が忙しくなったら回らなくなる。中田がいなくても続いて行ける組織のためには、チャリティという犠牲ではなく、給料という対価が必要だ。


他にも、個人的にすごく共感できるのが、選手の「セカンドキャリアの創出」にもなるということ。
サッカー選手は寿命が非常に短い。その上、給料も安い。これだけ野球に次ぐメジャースポーツでありながら、待遇面では雲泥の差がある。30そこそこで首を切られる彼らの、その先のサポートにもなる組織が一つでもあれば、それは素晴らしいことだし、収入源とまではいかなくても、やる側にも夢のある活動ととらえれるんじゃないかと思う。(安月給な自分が心配するのもなんですけど。ミスチルの桜井さんもサッカー選手の待遇について心配していたな、どこかで。)


中田が、持ち前のブランド力と実行力で、動かしているプロジェクト。面白そうです。派手な部分だけじゃない。地道に地方のどこかでしっかりと活動が続いている。その理念と継続性こそが、今、必要とされていることなんだと、改めて思いました。


思いついたら、即行動。(事務所にアイデアメールが来て、すぐにプロジェクトチームが立ち上がるらしい!!)
その行動力、少しでも見習わねば!

(※詳細は先週のAERAで読みました〜)

LIFE AFTER FOOTBALL:LIFE AFTER FOOTBALLのしくみ|TAKE ACTION FOUNDATION