『おくりびと』アカデミー賞

面白いとは思っていたけれど、まさかアカデミー賞まで獲ってしまうとは。。


スケールはすごく閉じたものだし、
物語の後味の良さが芸術性よりも逆に娯楽性を強調した感じの仕上がりに見えたので、世界の賞を獲るほどの評価にはびっくりだ。
日本アカデミー賞の総なめはやりすぎだと思うんだけどなぁ…)


でも、今改めて死生観に注目がいっているというのは面白い現象じゃないですか。
いかに死ぬか、ということを考えることで逆に「生きること」が
輝いて来る。


藤原新也は「人間は犬食われるくらい自由だ」と言ったけれど
現代は、そんなシンプルなことに気付けるほど「死」は身近にはない。
葬式と言う儀式を再発見することで、
コミュニティが失われてしまった都市の中で
身近な「死」を自らの中に追体験することは、
生きる意味を考えるためにも役に立つことだと思う。


なんだか抽象的な話になってしまったけど。


死から逆算して人生設計する。


そうすれば、変な欲をそぎ落として
本当に必要なものが見えて来るのかも。

⇩当時の感想はココに書き残してある!
http://d.hatena.ne.jp/u112433/20081201#1228189803