アニー・リーヴォビッツの生涯

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世界一有名な女流写真家、アニー・リー・ヴォビッツ。
ジョンが裸でヨーコに抱きつく写真や妊娠のデミムーアの写真など数々のセンセーショナルなポートレートローリングストーンズ誌に掲載し、アニーは特別だ、と各界セレブリティがスケジュールを変更してでも被写体になることを厭わない、そんな唯一無二な写真家のドキュメンタリー。

その撮影方法はすごく感覚的なものだ。
相手を乗せ、全体の色のバランスを細かに見て修正を出す。撮られる方はまずアニーの虜になり、なすがままに素顔をさらけ出す。

その経歴も波瀾万丈。
ローリングストーンズのツアーに一日中、つきっきりになって麻薬漬けになって帰ってきた。
有名なジョンとヨーコのポートレートを撮った、その4時間後にジョンが銃殺。つまりアニーが撮った写真が、生涯最後の写真となった。などなど。

彼女はいう「空気を吸うのと同じように写真を撮る」と。
改めて写真を撮ると言う行為が、反射的で野性的な身体的行為だということに思い至る。
そして、「相手の一部となる」という究極のコミュニケーションの手段だといういうことにも。

改めてポートレートの深さを感じた。