上海ツアー 上海3日目

ひょんなことから中国人の日本人ツアー添乗員と立ち話をした。すると彼は困ったようにこんなことを言った。
「日本の旅行会社はチケット代しか出ないような料金で客を集めるから嫌われている。日本人はわがまま。しかもお金を払ってワガママを言うのなら分かりますが、お金にはケチなのに、文句ばかり言う。我々中国人はツアーに言っても安いと分かっていればワガママは言いません。ほんとに10年前と比べて、彼らはお金を使わなくなりました。」
う〜ん。思わずうなってしまった。たったこれだけの会話に現代日本の問題が凝縮されているようだ。いわゆる失われた10年の間に、日本の消費者に安くていいサービスを提供しつづけてしまった企業の功罪の罪の部分かもしれない。経済はそこに生きる人の心も、少いくらか変えてしまうもののようだ。

さて、この日は浦東。開発著しい振興地区だ。ここに、日本の森ビルが上海ヒルズなるビルを建設中。完成すれば中国一の高さを誇るビルとなる。工事の現場を観たけど、まさに足がすくむような高さでの工事。見てるだけで怖すぎるよ。


↑東方名珠塔

↑対岸は外灘の景色。なかなか素敵な散歩道

↑金茂大廈からの眺望。88階の展望台

↑左が金茂大廈、右が建設中の上海ヒル

↑外灘の夕景

↑ホテルから見た浦東地区

↑同じくホテルから外灘

↑街の雑踏の中に浮かび上がる近未来的な塔

そういえば、今回のツアー同行者が言っていた。「僕らは日本では高度経済成長を体感出来なかった。だからこそ今のこの中国の発展の活力はすごく興味がある」たしかに空気も水も汚いけれど、それでもこれから何かおきそうなそんな期待が街中からただよっている。上海は明日が待ち遠しい、そんな空気に満ちている。