上海ツアー④ 上海初日

田舎に行けば田舎の暮らしがあり、都会に行けば都会の暮らしがある。どちらが幸せでどちらが不幸ということはない。お金の量やモノの豊富さ情報の多さによって、幸せの判断は全くつけることは出来ない。

幸せはどこにあるんだ?

上海は市場開放が進み、中国の開発の象徴として君臨している。未来都市と見まがうほどの超高層ビル群が並ぶ。その代償として、水も空気も汚い。これまでの街のように文化や生活感がにじみ出て来る空気はない。時間の重みもない。むしろ時間の軽さばかりが目立つ。

街の急速な発展は人の心に一体何をもたらすのか。
10年の発展が1年で訪れ、時間が凝縮され、人間の心は街の変化についていけるのだろうか。急速な発展は人を果たして幸せにするだろうか。
幸せってどこにあるんですかね。



新天地。
上海の租界時代の建物を活かして作られたスペース。西洋人向けの店舗が並んでいる。たしかにおしゃれな界隈ではあるが、日本にも似たような施設があって、それこそチッタイタリアのような感じがしてしまい若干のチープ感(物価は高いんだけどね)がつきまとう。スタバがあったりするのだけど、特にどうということはない。



田子坊。
上海のハイエンドな若者の支持を集めているのが、ココ田子坊。駅からだと20分くらい歩く。タクシーがベストだ。(なんたって初乗り3kmは11元。都営線に乗ったくらいの価格ですから。)
元々アーティストの名前からとられた名前なのだが、その界隈に欧米系のオシャレな多くの店舗が店を出し始め、にぎわいを見せるようになった。このあたりは中国の古い家屋をリノベーションして店を開いているために、はっきり言って雑然としている。ゴミがおちていたり、洗濯物が干してあったり、住人が道ばたでボードゲームしていたり。だがその古き良き中国の生活を、飾ることなくそのまま見せているところが面白いのだ。だからこそ欧米人が、その好奇心を満たすために大挙して押しかけているのだ。
自分たちの生活さえ見せ物に出来る、そんな中国人のおおらかさと商売っけを感じる(いい意味で)。近年注目を集めているエリアなので上海を訪れたらぜひ訪れていただきたい。