杭州〜上海ツアー ① 慈渓

杭州湾大橋開通のレポートを主目的として杭州〜上海を7泊で回ってきた。
せっかく多くの写真を撮る機会に恵まれたので、それを中心に浙江省の魅力をほんの少しだけお伝え出来ればと思う。そして最近何かと話題の豊富な中国について、短い旅程で感じたことを織り交ぜながら。

まず杭州に入ってすぐにバスで慈渓の街からアクセス出来る「杭州湾大橋」へ。
全長36km、上海から寧波を繋ぐ世界一の湾上大橋で今月から通行を開始している。118億元をつぎ込み、04年の施行式からわずか4年で完成までこぎつけている。
 実際に渡るとほんの何十分で特に見所もないのだけど、上海—寧波間が飛躍的に短縮されたので、観光での往来は増えるのかもしれない。

慈渓の街は人口100万人。大橋が出来て、240万人が訪れると言われている。こんなマイナーな街が100万都市であることに中国の人口の多さを感じさせられる。日本で100万都市と言ったら政令指定都市クラスだ。


杭州湾大橋の看板だ

↑橋の真ん中にパーキングを建設中。水の濁り具合にびっくり

その慈渓の街に現在、建設中なのが「徐福テーマパーク」。秦の時代に日本を訪れたという徐福を祭った公園が、山の上の広大な土地に広がっている。徐福は秦の始皇帝に命ぜられて「不老不死の薬」を探しに、100人もの青年団を連れて、東国まで船出したらしい。日本の元総理の羽田氏が除幕式に参列している。建設中とのことで、あちこち工事の後が見られる。正直、アクセスが良いとは言えず、どれほどの人が来るのかは定かではないが、自然の空気を感じながらの(再現された)当時の建物を見るのは悪くない。

☟徐福パーク

↑徐福パークは急ピッチ建設中ナリ

↑徐福様でござる

↑少年団100人を連れて、日本は和歌山に渡った

↑大きな山の上にある

↑これが一度は完成した不老不死の薬(復元)。徐福の師匠が始皇帝に渡してはならぬとどこかに隠してしまった…って、ピッコロ大魔王かフリーザみたいな話だ。


その日は、慈渓飯店に宿泊。夜は現地の担当者との晩餐となる。中国人は酒の席で相手に飲ませて歓迎の意を表するのが習慣らしく、先方のお偉さんと同席の人たちはだいぶ飲まされた模様。紹興酒の産地が近いこともあって、この強い酒を何杯もイッキさせられる。円卓の恐ろしさであろうか。


↑食卓のカニ杭州湾で獲れたもの。あの濁りの中。。

↑ダチョウの卵。でかいんです

↑巨大ごま団子。中は空洞で、切り分けて食べる