ブレインズ第三回講義

森山裕之さんによるカルチャー誌講座、ブレインズも早、第三回。

今日のお題は「インタビュー」


講義の中で特に印象的だったのは、編集者とライターの立場の違い、ということだ。ライターは誌面のことよりも今ココのインタビュイーとの時間を有意義なものにすることに注力する。逆に編集者はというと、いかに方向付けをして誌面で(インタビューと使って)何を言うかというところまで俯瞰で見る。


どっちがいいとかではない。役割の違いなのだ。

後半は、佐々木敦との対談形式で講義が進んだが、結論としてインタビューには編集が同席した方がいいということ。角度が違う方がよいものは生まれる。



講義後、いつもの居酒屋に移動して、雑談。近くに森山さんが座ったもので、編集とライターの違いを聞くことが出来た。
ライターの書いてきた文章は、まずなによりも自分が面白いと思えるところまで手直しする。自分で書き変えた方がラクと言う場合でも、相手に書いてもらう。その方が、可能性が広がるし、面白い、と。


たとえ、年上であろうとキャリアがちがかろうと相手に対して意見することに躊躇はないそうだ。それは自分のこだわりでもあるし、そこで一番初めの読者として声を上げることが出来ることが編集としての最も重要な立ち位置なのだということを痛感。
特に見込みのあるライターには何十回も書きなおしてもらうそうだ。
そして、常にいわゆる「裏テーマ」。この企画で自分は、何を言いたいのかを明確にしておく。そこがまさに肝だろう。そして問題は、それを人に対して語れることだ。


さらに話は、先日のLIFEの公開対談についても。

森山さんが消費で社会を変える、との発言をしていたことに言及。
庶民の感覚、社会学者ではなく身近な感覚を大切にしたいという強い意思を感じた。そこが彼の大きな原動力になっている。それは「QJ」も同じではないだろうか。


なんだか、今までで最も参考になる会になった。