翌日はKL郊外の「プトラジャヤ」へ

ここは前首相のマハディール主導にて行われた首都機能移転計画の一環。田舎の風景に突然、贅を尽くした建造物の数々が見られる。なかなかの独裁っぷりのようで…日本でも話題になっている首都機能移転、さて、実際のところは…

その後、昼飯は中華系のレストラン。中国版ちまきです。


その後、マレー半島をさらに北上。「エレファントサンクチュアリ」。象の保護を目的とした保護区。象の背中に乗れます。戯れることが出来ます。

怪我した象を捕獲して、自然に代わって人口で育てるのだそうな。
一度、人間に捕獲された象は人間の臭いがついてしまって野生に返してもいじめられてしまうのだそうな。だから、ここで一生面倒をみているのだと。。だから営利目的ではない。

管理している地元マレー人たちもすごく純朴そうで、とても商売っ気があるとも思えない。だからこそ、こんな簡素な作りで、単に象に乗るだけのシンプルなもの。あんまり客引きはできなそう。でも、あんまり人が来すぎてもよくないんじゃないかと思ったり。

星になった少年』を思い出しました。

バスで3時間かけてKLに帰る。途中でスコール。大雨だ。夕方に必ず一回降るらしい。渋滞がひどい。あんまり周辺への電車が整備されていないようで、車に頼る生活なのだろう。Co2がたくさん出てるんだろねー…
夜はガイドのアレックスさんに連れられて屋台へ。

ここのエビチリソースが絶品。なんだかようやく庶民の生活に触れることが出来た気がする。

マレーシアは共働きが多く、夜も外食が本当に多いらしい。しかも外食の値段も安く、クオリティが高い。たしかにあんな渋滞を潜り抜けて、家に帰ると遅くなってしまうものな。またマレー人は「お金を持ったら、それでいいと思ってしまう」らしくあまり周到に生きたり出来ないらしい。その辺、華人(中華系)の人たちはうまい、と。でも、人口の多くがマレー人なので、マレー人が優遇され、一部の中華系、特に年配の人は不満が募っているのだと。現首相になってから、規制緩和で富める人はより富む、貧しい人はますます貧しく、貧富の差が拡大しているらしい。(どこかの国のようだ)貧乏人から這い上がるのは、本当に難しい。あんなツインタワーがあって、外から繁栄しているように見えても、そういった格差があるのは、本当の繁栄ではないように思えてしまう。


今回の旅ですごく思ったのは、マレー人の優しさ、素朴さ。他の国では、ホントお釣りをごまかされたり、怪しい客引きをされたり、でも短い滞在中、そんなことはほとんどなかった。本当に商売っ気がないのかもしれない。だからこそ、長い歴史の中で、割を食っている部分はおおにしてあるんだろうけど、観光で訪れる者にとってはすごく安心する部分でもある。業が少ないのかな。(中華系は、これまたちょっと印象が違って、もっとアグレッシブ。三つの宗教・民族がうまくバランスを取って一つの国としてまとまっているというところも、自分たちがよければいいじゃん、というちょっとゆるい民族性がマレーシアという国にあるからこそ、成立しているのかもしれない。そこがすっごい魅力、ではないだろうか。