ミシマ社
結局、ブログもちょいちょい更新していこうという気になってきている。
日常のささやかなことは、facebookで記述していればいいじゃないか、
という気もするのだけど、
あそこではどうにもソーシャルグラフに受けるネタをポストしたり、
ほんとうに長文かけて書きたいことは他にあるんだよなーということを脇に置いて書いたりしてしまうので。
自分のだらだらとした思考の垂れ流しみたいな文章は、気を遣わないブログに書くに限る、と思った次第。
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最近、読んでいる本の「計画と無計画のあいだ」のこと。
じつは3,4年前だったか、山田ズーニーさんのポッドキャストを聴いて、
ミシマ社のコトを知った。
二人のやり取りに熱さを感じて、思わずメールをして、会いに行った。
ミシマ社の三島さんに。
といっても、なぜかそれは飲み会の席だった。
なぜか、他の出版社の出版記念?の飲みの席に、まったく関係のない身でありながら
交じってお酒を飲んでいた。(経緯は忘れてしまいました…)
実際にはご本人とお話しする機会もないまま、飲みの時間だけ過ごして、
そのまま立ち去ったのだけど、なんだろ、当時からすっごく風通しが良いというか、みんなこの場を楽しむ・仕事をめいっぱい楽しむ、そんな雰囲気に満ちあふれていたような気がする。
その意味では、ほぼ日の乗組員の方にも通じるような仕事を「楽しむ技術」というか。
でも、そういうスタイルが、
じつは実社会ではすごく難しいことだということは、
曲がりなりにも社会人を10年近くやっていると分かってくるものだ。
だけど、
本書の中でも、本(出版物)から「熱」がなくなってくることへの懸念、考察がたっぷり書かれている。前半のゆるい中身に油断していると、後半カウンターパンチを食らうようにクラクラさせられる。へたなビジネス書よりも自分の立ち位置を突き上げられる。
ぼくらが楽しめない理由の代わりに得ているもの、今のポジションでの安心や保証。
そのシステムさえも「虚構に過ぎない」と糾弾する。
結局、勝手に作り上げた「檻」なのだと。
あらためて指摘されると、まったくそうとしか思えない。
保守的な人間でもないのに、保守的なふりをして生きていくのはよくないよな、
と思わされた。
いや、いろんなことを考えさせられたのだけど、
おっきいところはその一点だったと思うのだ。
計画と無計画のあいだ---「自由が丘のほがらかな出版社」の話
- 作者: 三島邦弘
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2011/10/14
- メディア: 単行本
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