恋する凡人
スピッツの曲に「恋する凡人」という曲があるのだけど
その歌詞の中に
「やり方なんて習ってない! 自分で考える」
という言葉が出て来る。
そう。
「何回、飯に行ったら告白していいか」
なんて学校では教えてくれないわけですよ!
いわずもがなな話ではありますが、社会に出ると「やり方なんて習ってない!」ということに何度も直面する。
そのたびに自分の方法論を見つけながら、学んでいくわけですが
だからこそ方法論を見つけた人っていうのは、やっぱり強い。
「再現性」があるから、成功の打率が上がる。
ここから仕事の話ですが、
そういう意味で地図編にきて、最も大きい「気付き」というのは
習っていないやり方を考えるくせをつけてもらったこと。
たとえば地図ド素人の自分が、地図の掲載範囲を考えると
まぁやっぱりボンヤリと考えてしまうわけです。
そこで上の人に「なぜ、こういうふうに決めたわけ?」なんて突っ込まれると「なんとなく…」としか答えようがない。。
でもこの「なぜ、地図範囲をこう決めたのか」ということに自分で自分に突っ込みを入れていくと、その理由を考えずにはいられなくなる。そこに根拠が生まれる。
かつてガイドブックをやっていた頃は、変に雑誌好きな嗜好が邪魔をして、デザインなんてセンスなんだからどうせ無理だ〜と、考えることを疎かにしていた。
デザイン=センス、という線引きが根拠を探す行為を怠らせていた。
でも、この「なぜ、こういう判断に至ったか」をいちいち突き詰めていくと
「自分スタイル」つまり最初に行った「方法論」に近づくんじゃないかという気がして来る。
そこで初めて軸が出来て、それを高めたり、ずらしたりが生きてくるんじゃないだろうか。
いや、新卒みたいなレベルの低い話かもしれないですが、
実感として最近、感じているところだったので。
かつて小林武史が
「ぼくは大人の恋の仕方を分かっていて、手続きを順番にこなしていけるから…」
みたいなことを言っていた!
それを本にして出版してくれ!と思うけど、その時点でもうマニュアル人間だ!
自分で考えましょう。