借りぐらしのアリエッティ!


アリエッティ、観てきました。

賛否両論あるみたいですね。
個人的には、ジブリ映画に期待しているのは、ジブリならではの画の「躍動感」だったりするのでそれが弱かったのはちょっと残念。


世界観という点では、小人の世界は背景が凝りまくっていて、それには目を奪われたけど、
まぁやっぱり舞台が「一つの家」だけでしか起こらないことを考えると、ストーリー展開のシンプルさはどうしようもないのかもしれないかと。



それにしても、どうしてハヤオ監督以外の映画は主人公の男子があんなになよなよしてるんだろうか。無自覚に小人の生活を壊し、小人に対してクールに「絶滅する種族なんだ」と言い放ち、最後にアリエッティを救ったような満足感に陥り…


いや、ええ、すれた見方と言うことは重々承知なんですけどね。


1800円払って映画を観るのだから、自分としてせめて映画の中だけでは、強くて胸を漉くような男子の活躍が観たいじゃないですか。パズーみたいな。
自分自身がネガティブなので、それを映画で見せられるのはちょっと辛い。


それに対して、女性は強いね。アリエッティは最初から勇敢で家族思いで。


でも、やっぱそれって時代なのかな、とも思った。



少年の成長物語でもないし、異なる部族の相互理解の話でもない。


まぁ崇高なメッセージなんてなくても、
人間の生活の一部を"借りてる"種族の存在へ、想いを馳せることこそ
この映画の一番の価値なのかもしれないなぁと思った。