日本のワールドカップが終わった

各所でサッカーファンでもない人からも「感動した」という声が聞かれた今回の日本代表の戦いぶり。個人のタレントに頼る戦い方ができないゆえに「チームプレー」を全面に押し出したチームは、大胆な選手の入れ替えと運も味方した初戦の勝利で一気に勢いに乗った。いつ崩壊してもおかしくないように端からは見えた戦前のムードの中で、選手の反骨心とある種の開き直りは予選リーグでの快勝を呼び込み、日本中の空気を一変、メディアの手のひらを返させ、「ベスト4、もしかしていけるんじゃないか!?」という希望を与えてくれた。


選手が口々にする「チームワーク」、それはどうしてかは分からないけれど、観る者にも伝わってきて、PK負けという残念な結果に終わりはしたけど、今回のチームからもらった「気概」のようなものは充分ベスト16以上の重みがあったように思う。


そして痛感させられるのは、サッカーという競技の奥深さ。

「チームプレー」を標榜したとしても、本当にうまくまとまるかどうかは、口で言うほど簡単じゃないはず。PKのラストで肩を組んで、膝をつく代表チームをこれまで観たことがあっただろうか。批評家きどりな引いた視点じゃなくて、心から代表を応援したのはいつ以来か。
そう思えば思うほど「ベスト○○!」という結果ではなく、もっとこのチームを観ていたかったというシンプルな欲求が胸を突く。


正直、もっと突き詰めるべきところはすごくあるんだと思う。


でも、結果がすべての世界で、結果を出した。


そして観ているものに何かを与えた。



勝手かもしれないが、
代表が示してくれた戦いぶりを糧に自分も頑張っていきたいと思った。




そう思わせてくれた一つ一つのプレーと、選手とスタッフに感謝。