いまさら「This is it」とMJ
いまさらなんだけど、マイケルの遺作「This is it」、最高でした。
実はマイケル、ちょっと色眼鏡で見ていた部分が多分にあって
ろくに音楽も聴かずにこれまで過ごしてきたのですが
そんな自分を本当に恥ずかしく思いました。
驚くべきは、こんなに観る者を熱狂させる映画だというのに、それがリハーサルにすぎないということだ。ライブが実現していたらどんなにすごいことになっただろう。
そして、世界的に成功を収めたスターとは思えないほどの、ところどころに見せる謙虚さ、気配り。
「これは怒っているんじゃないんだ、ラブなんだ」
ここまでコミュニケーションに気を遣い、
人に対する敬意を失わない人だとは…
いや、そんなことより。
あのダンスのかっこよさったら…
自分たちの世代って、すでにパロディとしてのマイケルが定着しすぎていて
(ネタ化しすぎていて…)本家を知らないままにイメージだけで知った気になっていたというか。
そして、リハの最終日、彼がスタッフに投げかける言葉
「観客を非日常に連れて行くんだ、世界を変えるんだ」
自らの身体をここまでエンターテイメントに捧げ、まるでショーの生け贄みたいに酷使して。
壮絶すぎて、後半涙が止まりませんでした。(同行者からは引かれましたが…)
勢い余って、「ライヴ・イン・ブカレスト」も観ました。
彼が訴えるメッセージは10年前とは思えないほど現代的なものだ。
今でこそ全然珍しくない「地球への愛」。
あまりに早すぎたんじゃないか。
「変わるんだ、変われるんだ」と叫ぶ彼の悲壮な訴えに
ようやく気付き始めてる人類がいたり。