やりたいことと、出世コース

先週、他の部署から5人ほど新人がやって来て、うちの部署で一日研修を受けていった。


他の部署というのはデータベースを扱う部なのだが、
みんな一様に「本が作りたい!」的な発言をしていて、
入社3ヶ月で、周りも自分たちも「配属、残念だね」みたいな
空気が流れていたのには正直、驚いた。


新人君のあいだでも、希望の部署には絶対行けない、というのは
入社前から分かっていた既定路線だったようなのだが、他部署に研修に来て
公言するというのは…
そして、それを「そうかー」と言って気を良くして受け入れてしまう部署の方々は
どうかな〜と思ってしまったのです。


とはいえ、自分も人のことを言えた口では全くなく、
「希望の仕事」「希望の部署」問題はリーマンである限り、延々とついて回る
懸案事項なのだ。


そんな会社に従属であることを強いられる立場としては、
その後の展開は…
「出世」と「やりたいことにこだわる」の
なんとなく2パターンに分かれるのでは?と
最近、思う。


そして、「出世」のコースは、今の時代、
けっこう抜け道、というか、高いバックラインの背後のように(サッカーね)
ぽかーんと空いているんじゃなかろうか。


つまり、社内政治に興味を持つ人が、減っていて、
競争率高くないんじゃないか!ということ。


だから、やりたいことより、上に取り入ることの方が
何かと話が早いのでは? なんて思ってしまう。
(自分ができるかはさておき。)


それなのに、意欲のある人は、わりに茨道、というか
インディペンデントで(たとえ社内においても)すごいポジションを
目指そうとしているような気がする。


なんていうか、実力で勝負、というか。


だからそういう人たちに、カツマーとか茂木氏とか
インディペンデントでモノを言える人が人気なんじゃないかなー
というところにつながるのだけど。


たとえば、ヒガシコクバル氏が自民に流れた瞬間に、
国民はちょっと引いたのがいい例。


けっきょく、権威に取り込まれたら、負け。


そういうことが、実は感覚的に分かってるじゃないだろうか、最近の若者。
つまりは研修組の新人クン。


こんな先の見えない時代だけど、
だからこそ、なおさら、実力つけないといけない症候群、
追い立てられるように、上を目指させられる…じゃないかと思ったりもする。


しかし、その上にはいったい、なにがあるんだろうな。。