「すみません」撲滅委員会

大串亜由美という「アサーティブ・コミュニケーション」の推奨者が自身の著作の中で言及していた言葉。

「意味のないすみませんは口にしない」

が気になっている。


もともと「アサーティブ」とは「アクティブ」と「パッシブ」の中間、バランスのとれたコミュニケーション術のことで、社会人生活でついてまわる他人との交渉ごと(代表的なものとしての「依頼」や「断り」)をいかに円滑に進めるかについて考えられたもの。「アサーティブ」をうまく使いこなすことで、「険悪」になりかねない事象も、自分と相手ともどもの利益「WIN-WIN」とすることができるという。
良い結果を出すためのコミュニケーション術:nikkei BPnet 〈日経BPネット〉

で、それはさておき。
前述の「すみません」論。
この指摘にはっとさせられたのは、自分がかなり安易に「すみません」を連発していることに改めて気付かされたからだ。

実際やってみると判ると思うが、「すみません」ナシで一日を過ごすのってけっこう難しい。


「すみません」と言わないということは「自分から謝らない」などという訴訟大国アメリカ的な発想ではなく、「すみません」に代わる言葉をしっかりとつかまえるということ。


お茶を出してもらったら「ありがとうございます」
店員さんを呼び止めるときは「オーダー、お願いします」
悪いことをしたら「ごめんなさい」


それが全て「すみません」に代替されてしまっている。


それは自分の中で、場面に合った言葉を探す行為を「省エネ」していることだし、「思考停止」に陥っているともいえるわけで。

書き言葉は書いた後に訂正も出来るからいいけど、言葉の反射神経は意識してないとどんどん衰える。
饒舌な方ではないのだから、せめて自分で発する言葉に敏感に。
そこで手を抜くことをないようにしないといけない。