再出発の日

今日は仕切り直しの日。新たな気持ちで迎えるべき一日。


なんだけど、異動のことでもやもやした気持ちをここんとこずっと携えて、なかなか前に進めない。これまでは、動く動かないは別にして、目標や道しるべが何となく見えていて、妄想しながらも、灯台の灯を目指せていたのだけど、今はそれがない。航海していたら、突如灯が消えたような。

よるべない身になって初めて、自分に「軸」のないことを思い知る。


そんなとき、山田ズーニー氏の記事を読む。
おとなの小論文教室。 - ほぼ日刊イトイ新聞


「自分がどこからはじめたのか」
ズーニー氏は、どこから自分が始めたを考えるとき、「花見の場所取り」を挙げる。「メインストリートから外れたところに独り」。そこが彼女の出発点だった。


自分の場合は?

社会に出た瞬間ではないのだが、
前職の時に通った「編集者養成講座」での最終課題。
取材をして4000字を書かなければならない課題を前に、取材とかインタビューとか経験したこともないのに、本当に思いつきだけで、四万温泉の旅館の宿主に会いに行った。クルマを飛ばして。それだけのために。


今思うと、よくやったねぇって感じなんだだけど。
あの時の感触。
話を聴いて、すごく面白くて、急いで外に出て、聴いた話を必至に思い出して、全部メモして(テレコも持ってなかったので)、その瞬間にコレは面白いものになるっていうテンションの高まり。


自信も確信も成功体験もないのに、身体が勝手に動いちゃう衝動。


思い返すと、その「根拠のなさ」って、自分の初心かもしれない。

2009年4月1日。新たな一歩。
好むと好まざると進めなければならない一歩ならば、せめて自分の軸足から踏み出す人間でいたい。