おくりびと

先日、実家で葬式を体験してから死について
気になっている。

亡くなった祖母が棺に入れられるにあたって
現世でもしたことがないほどの
すごくきれいな化粧を施された、と
母から聞いたのだが、
それこそが棺納士「おくりびと」の仕事なのではないかと思い、
観にいくことにした。


実際の映画は、ストーリー自体よく作られていて、
二箇所ほど泣きが入る場面もあり、面白かった。

化粧を施された後の死人の顔の変わりように
驚きと感動があった。



生きている人は必ず、死ぬ。
それは登場人物によると
「門みたいなもの」なのだという。

死を迎えて、そこで終わり、ということではなく
門を通って次の世界に行く。

子供のころは死後の世界なんて馬鹿らしいぜ
と思っていたが、それは若さのなせる業(死についてあまりに鈍感で
あることは若さの特権である)であって、
死を意識せずに人生の後半を謳歌することはできない。(早いか?)


使い古された言葉かもしれないが
死を思ってこそ生が輝く。
メメントモリ


人を送り出すとき「ゴメンナ」なんて言いたくないし
自分が死を迎えるときには「ありがとう」と言われたい。

それがいつか訪れるその日を迎えるにあたっての
日常を生きる心得なのかもしれない。

日常から切り離してしまった「死」を
自分たちの問題として奪還しようとした
あたたかい映画だった。


※久しぶりに見たヒロスエが輝いていた。
死を扱ったこの映画で彼女は「生」の象徴であった。
もちろん、贔屓目だけど。


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ちなみに、糸井重里は社員たちに
「仕事を中断してでも観にいけ!」
と言ったそうだ。
http://www.1101.com/okuribito/index.html