『記憶に残るブックマガジン』
『記憶に残るブックマガジン』を読んでいる。
- 作者: 深沢慶太,小山泰介
- 出版社/メーカー: ビー・エヌ・エヌ新社
- 発売日: 2008/11/12
- メディア: 単行本
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気になっていたクリエイターの人たち、BRUTUS鈴木氏、箭内氏、菅付氏などインタビュー形式で紹介されていて、興味深い。
まだざっくりとしか読んでいないが、多くの人に共通している理念は「現場に足を運べ」ということではないだろうか。
かつて80年代のように雑誌が黄金時代を築いた頃と比べ、現代はネットに代表されるメディアの多角化と嗜好の細分化で、雑誌の持つ影響力は落ちてきている。それは部数減少や昨今の大物休刊ラッシュが如実に物語っているのだが、そんな時代だからこそなおかつ、消費社会、デジタル情報社会に屈しない姿勢で情報発信すべきという哲学のようなものを感じる。
その哲学を実践に生かすとすると、「現場へ!」と言うことなのだと思う。
現場に行かなくてもモノは作れてしまう。実際のガイドブックなんかその最たるもの。でも、ぼくは理想に変に感化されてしまった人間なので(たちが悪いのだ)、外に出なければと常々思っている。
思っているのだけど、でも実行できていない。
なぜか。会社への影響力が米粒のように小さいからだ。
自分のやりたいようにやるには、結局実績がいる。発言力を強化するには、何がなくてもまずは実績なのだ。なにせ「外へ出る」「現場に行く」というのは目的では手段なのだから。
それを思うと、現状自分の置かれている立場はすごく厳しい。
もうすぐ20代を終えるわけだが、そこで何を残せたかということになると、かなり立ち尽くしてしまう。
種は蒔いても収穫は全く出来ていない。
そういう危機感が、この本を読んでいても自分に跳ね返ってきたなぁ。
ゼロから、と言ってもゼロに戻れる年齢でもないし、何から手をつけるべきか、正気全く検討つかず、途方に暮れています。
難しい立場に難しい判断。