ヘイ・オン・ワイという本の国があった
- 作者: リチャードブース,ルシアスチュアート,Richard Booth,Lucia Stuart,東真理子
- 出版社/メーカー: 創元社
- 発売日: 2002/01
- メディア: 単行本
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イギリス、ウェールズの片田舎に本の国と言われ、本の城や王様までいたという街がある。それがヘイオンワイだ。
実在の人物リチャードブースは、本のバイヤーから始まって、ヘイオンワイを古本の街にしたまではよかったが、そこから度が過ぎていき、本の街に城を建て、その「国」の国王になり、さらには周辺の本の街を支配する教皇になり…となかなか面白い半生。
そんなおとぎ話じゃないんだからと突っ込みたくもなる。
と、いいつつまだ読んでないんだ。読む前に紹介してしまった。
まぁ中身は松岡正剛さんの批評に詳しい。
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0613.html
これを知るきっかけになったのが、これまたおとぎな感じの話ではあるんだけど、日本にそのヘイオンワイを作ってしまおうと
奮闘している高遠氏の古本屋、「高遠 本の家」。
http://hon-no-machi.com/
今、興味があるのが、都心から離れても訪れるその街の付加価値について。要するに「遠くて行ってしまうラーメン屋」みたいなもの。つくばでいうと、「がんこ屋」とか。都市に人口が集中して、地方はどうなるんだって行った時に、地方に注目している都市部の人はけっこう多くって、だから地方の街の名前にブランドがなくても、何か一つ魅力的なコンテンツやブランドがあれば、人を呼ぶことが出来る。
それはそのまま、現代の全ての商品にも言えることだ。
結局そこに、自分たちは何がしたいのか、という気概が大きくモノを言う時代。つまり個人が力を持てる時代になってきたんだという背景がある、ということも付け加えておきたい。
まずは現地に行ってみたいもんだ。