消費で世界を変える

食品偽装の問題が世間を騒がせて久しい。
目に余るのは、問題を起こした経営者たちの食品を売ることに対する傲慢な態度だ。賞味期限なんて、改ざんしても消費者は分からないじゃないか。だったらやってしまえ。もったいないし。という、考え。今の消費者は、彼らからしたらバカに見えているのだろう。

だったらモノを買う方が賢くならないといけないわけで、「どうせ国産って言ったって中国産でしょ?」みたいな開き直りでは決してなくならない問題ではないか。それは制度的なものを整備しても変わらないと思うし、性悪説じゃないけど、倫理観を全ての食品業者に取り戻してもらうのは無理だろう。

結局、問題の一つは相手の顔が見えていないこと。
であれば、顔の分かる農家から買えばいいのだ。

野菜暮らしhttp://www.yasai-gurashi.com/

インターネットの登場で匿名や顔の見えないコミュニケーションが浸透したというけれど、デジタル技術を使うことで逆に顔の見えるコミュニケーションをとることも出来る。流通革命、みたいなものか。

大地を守る会の本も出来た。
こちらは方々でよく拝見する編集者の菅付さんが編集した模様。
でもって、今週末にABCでマエキタさんと対談があるらしい。http://www.aoyamabc.co.jp/10/10_200808/_2008823.html

これはいかねば。
消費の問題は深い。たとえば、食品偽装の問題の根っこは地方にはびこっているジャスコ・ショッピングモールの没個性性にいきつくんじゃないか、などとうすうす思ってはいるけど、それはなんとなくな話。
でも、消費で世界を変えることもできるというのは大袈裟な話じゃないのだ。その「意識」を持てるかどうかでずいぶん変わって来ると思う。

大地を守る手帖

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