TOKYO SOURCE、インタビュー

久々にTOKYO SOURCEのインタビューに同行。フリー編集者の深沢慶太さんに話を訊いてきました。(@CLASKA


深沢さんは「STUDIO VOICE」から編集者の経歴をスタートされた方で、
フリーになってからは前衛芸術家の篠原有司男や田名網敬一などの本をてがけられ、現在では「Numero」にてカルチャー系の記事を担当している。

常に人と違う視点で企画を考えているという方だけあって、
古武術からメディアリテラシー、漫画に草食系男子にと、
ジャンル横断、縦横無尽に話題が行き来し、かなり刺激的な3時間になりました。


特に印象に残ったのは、彼が「知らないものにいちいち驚いている」というくだり。

「VOICE」にいたころから、カルチャーの知識量では劣っていても知らないことを知らないと認識し、取材相手にいろいろ教えてもらう。そしてそこに批評性を加え、世に問うというこだわり。
それは広告に骨抜きにされ、クライアントを崇め奉ったタイアップ記事(あるいは巷にあふれるフリーペーパー)ばかりの出版業界に対するカウンターにもなりえるクリティカルな生き様だなぁと思ったわけなのです。


不況の中で下を向きがちな現代社会。
でも「編集」にはまだまだやれることがあると感じさせてくれるインタビューでした。