写真新世紀
毎年足を運んでいる、『キャノン写真新世紀』。今週中の会期だったので、外出のついでにちょろっとのぞいてきた。若い人の写真が佳作も含めると大量に観ることが出来て、割に楽しい。
http://www.syabi.com/details/canon2008.html
あんまり写真は詳しくないので偉そうなことは全く言えないのだけど、優秀作の作品全体の感想として、テクニック的な加工に偏りすぎているような感じがした。それは間違いなくデジタルの影響なのだろうけど、デジタルのおかげで撮り直しがきくということは、良い面悪い面両方あるのかもしれない。
あ〜面白いことやってる!という驚きはあるのだけど、写真を観ていてはっとする瞬間が少なかったというか。
でも、それだけ写真表現が多様になったと言うことであって、僕なんぞがなんだか古くさいことを言っても仕方ない。
アラーキーは
「写真から生身の感情が伝わってこない。冷たくて乾いている。ただ、これは悲しむべきことじゃなくて、そういう新しい時代が来たと言うことかもしれない。」
と言っている。
これまでの歴史の中で全てやり尽くされた中で、それでも新しいものを追求する写真というものを単純に観てみたいと思う。
優秀作の中では、牛の食肉処理場とgiftが印象に残ったかな。
それと、昨年の優秀作で言えば、「as if」というも気になりました。
さて、最優秀は誰がとるんだろうか。。。