ap bank のボランティアで石巻に行ってきました
ap bank が今回の震災復興のために立ち上げた ap bank fundation for japan。
今回、ピースボートとの共催で被災地ボランティアの募集があったので参加してきました。
正直、現地に行きたい気持ちがあっても、ボランティアはやったことないし、報道では「気持ち先行のボランティアは迷惑」といった記事もあったりで、どうしようかと逡巡していた時期もあったのだけど、ap主催であれば、なんとなく参加者の顔が想像できるような妙な安心感があったので(フェスに来ているような人が参加するんだろうなぁ…って)深く考えずに参加を決めた。
事前の説明会で、持ち物や現地の様子の詳細な説明を受ける。その後、6人一組になり、現地で動くフループ分け。女子の方が参加者が多くてびっくり。肉体労働だと言うのに。女性の方が行動力あるんだろうなぁ。日本男子がんばれ!
さて、当日。
金曜の深夜発で早朝に石巻へ。ボランティアは、専修大学でキャンプを張っています。
現地でやったことは、保育園の泥かき作業。
側溝からヘドロで汚染された園内の土をかいて安全に使える場にする。訪問先は沿岸から5kmほどの場所。河から溢れた水が1週間ほどひかずに、50cm~1mほど浸水もしたらしい。のだけど、今では復興作業の成果か街を歩くに平静を保っているといった感じ。
作業は丸二日間。小雨が降ったり、暑くなったりでかなり過酷な状況での肉体労働。
実働では一日、5〜6時間くらいだったので、ひいひいと言ってばかりもいられないのだけど、けっこうきつかった。。1週間以上、滞在している人もいるのでその大変さは推して知るべしといったところ。
専修大学からバスで現地へ
ちなみにボランティアの住環境は、といえば。
apfesで使用しているトンガリ屋根のテントの下に10人程度、一人1畳の板の上に寝泊まりします。重要なのは、寝袋の下のマット。これがないと貴重な睡眠がじっくりとれない可能性があると感じました。またコンロもチームの方が持ってきてくれたのだけど、非常に重要。ラーメンがうまいのなんのって。やはり食料は多めがいいと思います。
5月上旬は深夜がかなり冷え込んだのだけど、これからの季節は暑さ対策の方が重要かも。
作業で汗かいて、冷えるときついしね。
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ボランティアの意義について、いろんなところでいろいろいわれていると思います。
個人的に思うのは、あれこれ考える必要なく、「目の前で倒れている人に手を差し伸べる」その反射神経で反応していいんじゃないかと思います。もちろん、行かない人に対して非難の目を向けるのも筋違い。
する側の立場でかんじたことは、正直、もっと効率的に動いて、もっと役に立ちたいというもの。傲慢な考えということは承知の上で。現地では集団行動のため、どうしても指示待ちや行き違いからの翻弄と言うことは出てくるものです。参加している立場であれば、それを守るのは当然。ap事務局も、待つことも仕事と口を酸っぱく言っていました。
たしかにそうなんだけど、もっとフットワーク軽く、現地の人と協力してやれれば、もっとできるのではと歯がゆさを感じたことも事実です。これはボランティア主催者への批判ではないし、独りよがりの感想と受け止めてもらってかまわないのだけど、正直なところ行ったからには十全に役に立ちたい気持ちは非常に強い。これは多かれ少なかれ、ほかのメンバーにもあった感情ではないかと思うのです。
だから行って満足とはまったく思えないし、これからも非常に大切。
一方で、事務局の人が「ボランティアは心の支援」とも言っていたのも真実だと思って。
たとえば。自分が被災して撃ちひしがれているところに、まったく縁もゆかりもない人たちが東京くんだりから大挙して押し寄せてきて、一気にマンパワーでドブ掃除して去っていく。
それって、効果の大小ではなく、すごいことなんじゃないかとも思うわけです。
保育園の園長はボランティアの訪問に泣いていたとも聴きました。
手を差し伸べること、まずそれが現地の復興の「気持ち」を後押しする効果があるんじゃないかという小さいながらも大きな効果を実感しました。
それは金銭だけではない、実際に行動で、態度で、手を汚してこそ、できることなのかな…と思いました。
ただ、これはあくまでやる側の希望的観測。押しつけになってもいけないし。
言いたいことは、迷ったなら、行けばいいんじゃないかなぁということ。
自分にも言い続けたいし、ちょっと二の足を踏んでいる人も言いたい。